「言葉は自分の身体の一部であるということ」

「言葉は自分の身体の一部であるということ」

ここ数年でそれを意識するようになった。

言葉は音、情報であり、自分から発せられたあと、空間的に自分から離れていくので、自分の身体の一部ではないと思うかもしれない。

しかしそれはあくまで自分から見た言葉の進行である。

他人から見た時、自分が発した言葉はどこへ行くのか。

これこそが重要な視点である。

他人からすると、自分の言葉は自分のイメージとして自分に固定される。

つまり自分の言葉は自分から離れていかない。

自分の発した言葉は自分にまとわりつく。

よって、他人から見た時、

「言葉は自分の身体の一部であるということ」

になる。

だから自分の言葉は自分の容姿とほとんど変わらないと思わないといけない。

自分が寝癖を直すように、

自分が洗濯した服を着るように、

自分の言葉には気を付けなければならない。

自分の言葉は発したあとに消えていくわけではない。

自分の一部として自分にまとわりつく。

自分がどういう顔を、どういう服装を他人に見せたいか。

それと全く同様に、

自分を自分の言葉で着飾った方がよい。